いものおと

やまいもの将棋ノート

ShogiHomeの導入

棋譜並べやソフトでの検討をするときに必要となるのが将棋アプリ。

macOSで使える将棋アプリとしては将棋所が有名。

ただ、最近ShogiHome(旧名:Electron将棋)というアプリも出てきて、これがよさげだったので導入してみた。

ShogiHomeの特徴

まず、WindowsだけでなくmacOSでもLinuxでも動作する。 どの環境でも同じように使えるというのは地味に嬉しい(Windowsでよく使われているShogiGUImacOSだと動かないのが残念)。

そして、将棋所だと棋譜解析結果が別ウィンドウに分かれていて、これが地味に使いにくかったんだけど、ShogiHomeでは1つのウィンドウで完結するようになっているのがいい。

将棋所は棋譜解析結果が別ウィンドウ

ShogiHomeは1つのウィンドウで完結

また、ShogiGUIと同じように上位の候補手の読み筋を表示できるのも嬉しい機能。

「読み筋」タブで複数の候補手を確認できる

あとは見た目やレイアウトをカスタマイズできたりもする。

ShogiHomeのインストール

ShogiHomeのサイトで「最新版」もしくは「安定版」のボタンをクリックしてGitHubのReleasesページに移動し、使ってるOSのzipファイルをダウンロード。 自分はmacOSなので"-mac"とついているファイルをダウンロードした。

ダウンロードしたzipファイルを解凍するとmacの場合は.dmgという拡張子のファイルが入っているので、それをダブルクリックしてディスクイメージを展開し、アプリをApplicationsにドラッグ&ドロップすればインストールが完了する。

アプリをApplicationsへドラッグ&ドロップ

初回起動時はOSに起動をブロックされるかもしれないので、そのときはシステム設定から許可を与えたりが必要かも(ちょっと覚えてない)。

思考エンジンのダウンロードと設定

ソフトで検討したい場合、思考エンジンをダウンロードして設定しておく必要がある。

ここでは思考エンジンとして水匠5の評価関数を同梱したやねうら王をダウンロードしてみる。 (公開してくれてる開発者に感謝!)

macOSの場合、上記ページでSuisho5-YaneuraOu-v7.5.0-macos.tar.xzというファイルをダウンロード。 適当なソフトで解凍しておく。

ShogiHomeを起動し、「エンジン設定」からエンジンの追加を行う。

「エンジン設定」を選ぶとエンジン一覧が表示される

「追加」ボタンを押すとファイル選択ダイアログが開くので、解凍後のフォルダを選択し、IntelのCPUのマシンではSuisho5_YaneuraOu-macos11-clang++-tournament-applesse42もしくはSuisho5_YaneuraOu-macos11-clang++-tournament-appleavx2、AppleシリコンのマシンではSuisho5_YaneuraOu-macos11-clang++-tournament-applem1というファイルを選択して追加する。

追加したら追加したエンジンの「設定」ボタンを押して設定値を調整。 基本的にはデフォルトのままでいいけど、「表示名」とかを変えておくと分かりやすい(自分は「水匠5」という表示名にしている)。 あと、一つ重要な設定として、複数の候補手を表示させたい場合、「マルチPV」の値を増やしておく必要がある。

エンジンを追加して設定もできたら、「保存して閉じる」ボタンを押してエンジン設定を終わらせる。

ちなみに、初めて思考エンジンを使ったときもアプリと同様に起動をブロックされるかも。 その場合はアプリと同様にシステム設定から許可を与えること(これも必要だったか覚えてない)。