いものおと

やまいもの将棋ノート

戦法の速度と相性の話

カードゲームだとデッキを「アグロ」「ミッドレンジ」「コントロール」といった種類に分類することがある。 これはざっくり説明すると、

  • アグロ:序盤から積極的に攻撃して勝つタイプ(高速型)
  • ミッドレンド:中盤にかけて勢力を整えて攻撃して勝つタイプ(中速型)
  • コントロール:相手の狙いを消しながら最後には勝つタイプ(低速型)

といった感じで、基本的な相性として三すくみの関係になっている:

  • ミッドレンジはアグロに強い(高速型<中速型)
  • コントロールはミッドレンジに強い(中速型<低速型)
  • アグロはコントロールに強い(低速型<高速型)

どうしてこうなるかというとデッキに入れるカードのコスト分布と関係してくるんだけど、将棋の場合も攻めと守りにかける手数のバランスで同様のことが言えそうと思っている。

お互い、同じ手数を指すので、相対的なものになるけど、

  • アグロ:守りは最低限にして攻めを目指す(急戦)
  • ミッドレンジ:攻めと守りにバランスよく手数をかける
  • コントロール:守りに手数をかけて細い攻めをつなげる(持久戦)

みたいな。

アグロは攻めに手数をかけるので玉が薄くなりやすい。 なのでミッドレンジでアグロの攻めを捌けてしまえば、玉の堅いミッドレンジの方が勝ちやすくなる。

一方で、コントロールが守りを堅めきる前にアグロで攻め倒せてしまえば、一方的に攻める展開になるのでアグロが勝ちやすい。

ちなみにミッドレンジとコントロールの関係はアグロとミッドレンジの関係と同じ。

この観点で振り飛車を眺めた場合、振り飛車はミッドレンジ(もしくはコントロール)と言える。 攻撃陣は相手の攻めを捌けるように整えつつ、玉を堅めてカウンターを狙う。

そして、対抗形の居飛車は、急戦ならアグロ、持久戦ならコントロールと言える。 そうやって眺めた場合、急戦がやや勝ちづらく、持久戦(というか穴熊)が勝ちやすいのも納得しやすい。

あとはこれに先後の関係を絡めて考えたりもできるんだけど、それはまた今度で。